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2022.02.14

大学

プロダクトデザイン学科の卒業研究?制作がIHI賞?IHI東北賞を受賞

本学がビジネスパートナーシップを結び、デザイン思考を用いたワークショップやさまざまな受託研究などを行っている株式会社IHIより、2021年度 卒業研究?制作の中から選定いただき、IHI賞?IHI東北賞の2賞を授与いただきました。
IHI賞は、株式会社IHIの技術開発本部から、IHI東北賞は、株式会社IHI東北支社よりそれぞれいただいた賞となります。

以下、それぞれの受賞理由をコメントいただきましたので転載いたします。


IHI賞
東山美由「やわらかな操作感を持つインターフェースの研究」

世界中どこにいてもインターネットを介して情報を入手できるようになり、ユーザーの課題を解決するソリューション提案だけでは、新たな製品やサービスを差別化することが難しくなっています。ユーザー自身は気が付いていない新たな体験を製品やサービスに加えることができれば、ユーザーが製品やサービスを選ぶ新たな意味を生み出すことができます。東山さんの砂を用いたフェーダーは、現在のデジタルに操作する無機質なスイッチを、リラックスした気分で曖昧に調節するという新たな経験をユーザーに与えてくれるもので、我々が目指しているイノベーションの思想です。また、本がめくれるエアコンのリモコンは、卒展作品ではその機能は実現されていませんが、アーティストやデザイナーが「あったらいいな」から構想をデザインしてエンジニアが実現するという、我々が実現したいデザイナーと技術者のコラボレーションの形を感じさせていただきました。
意思を重ねるタイマー、風船を用いた照明スイッチと合わせて、ユーザーの生活や経験に新たな意味を付け加えるという、まさに我々が目指すべきイノベーションの方向性を感じるすばらしい作品でした。ありがとうございました。

株式会社IHI
技術開発本部 技術企画部 連携ラボGr グループ長
岩本 浩祐

IHI賞に選ばれた東山美由(ひがしやま?みゆ)さん


IHI東北賞
成田蒼「寒天を素材とするプロダクトの研究」

サスティナブルな素材を活用して家具デザインをするために様々な研究をしたという素晴らしさに感銘を受けました。

種類別での特性,性質研究として乾燥,濃度,異素材,接着などいろいろな角度からの研究をしている中で、量産を想定した2%濃度の採用や、接着剤までもサスティナブルという視点で選定しにかわにしたなどこだわりを感じる研究を行い、最終的にものとして作り上げるところまで楽しくもありご苦労もされたのではないかと感じました。その過程がわかる展示にもなっていたと思います。

IHIグループも2021年11月に「IHIグループESG経営」を発表していますが、持続可能な社会を実現するための一つとして大きな可能性を感じました。いつか、この素材の家具を見る日を期待しています。

株式会社IHI 東北支社

IHI東北賞に選ばれた成田蒼(なりた?あおい)さん


文責:プロダクトデザイン学科 学科長 酒井聡


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