大学院Graduate School

渡邊佑也|lost senses-world’s smallest cello-
宮城県出身
金子朋樹ゼミ

この展示は、哲学者ヘーゲルやマルクスが提唱した用語である「自己疎外」を主題としている。
時折、他者と共同することが怖くなる。それは、喧嘩をしたり上手くコミュニケーションが取れるかと言う不安ではなく、自己を形成してきた倫理観や常識を上書きされることがあるからである。例えば、友人の家庭事情や半生などを聞いた際には、自身の知見の低さを猛省し「私はなんてダメな人間なのだろう」と少し前の自意識と距離をとりたくなる。こうした、他者や社会関係の中で自分自身のことを疎遠な存在と感じてしまう状態を「自己疎外」と言う。私は「自己疎外」の状態を「迎合」か「自律」かそのバランスを取ろうとしている状態であると考える。自ら選択し、自己意識を取り戻すため制作した。