建築?環境デザイン学科Department of Architecture and Environmental Design

沖野悠介|映画を利用した都市空間活用の研究
埼玉県出身
渡部桂ゼミ

 近年日本では、都市の公共空間の重要性が高まっており、「居心地良く歩きたくなるまちなか」の考え方による公共空間等の修復?改変によって人々が出会い交流?活動を行う場の創出が求められている。
 親しまれる都市の公共空間を設計すること上で特色や景観、歴史等の地域全体を一体的に捉え、都市空間の計画設計を検討することが大切になっている。山形市は、映画を軸に多様な文化資産を結びつけたまちづくりを推進していることから、山形市の都市空間を人々の交流?活動の場にするために映画はこの地域にとって相性が良いのではないかと考える。
 本研究では、まちの中で映画の上映を行うことで人々が出会い交流することを前提に、その際にどのような課題があるかを明らかにし、そこから見える映画と相性の良い場所を探る。また、まちの中で映画に触れる場を創出することによる市民の意識の変化を探ることを目的とする。

 結論として上映会を行う際には映画に関する権利?法律や施設の使用許可、主催者のコスト、上映会の広報、周辺住民に上映会を理解してもらうことが課題にあがる。映画を上映するにあたり相性のよい場所は、スクリーンの代わりになる壁がある建物や滞留する場の確保されている空間、映画館や家の中で映画を観る際には味わうことのできない趣や自然を感じることができる環境などであると考えられる。
 上映実験から上映している映画、ポスターを通じての会話、視聴を行う人が見受けられ、なくなってしまった地域内での交流会が映画の上映会を通して行えるのではないかという意見が出てきたことから映画に触れる場を創出することでの意識の変化が見られた。
 また、上映実験の際にまちの中で行われる上映会が増えてほしいという意見や映画を通した参加者との交流生まれたことで、まちの至るところで映画の上映会が行われる風景を生むことができると考えられる。このことから、映画を都市空間での活動、交流の場へ創出する1つの案にできると分かった。