岸柳壮大|山形県山形市の石鳥居における構造分析
宮城県出身
佐藤祐介ゼミ
山形県山形市は山形県中東部に位置する都市である。県庁所在地である山形市は神社の数も県内位置であり、さらには「最上三鳥居にも数えられる日本最古の石鳥居の「元木の石鳥居」や「八幡神社の石鳥居」も存在するなど、古くから鳥居や神社といった信仰施設と密接に関わってきた地域である。
しかしながら、鳥居の保存?修復に関する研究やプロジェクトは多いものの、素材や構造分析、歴史等に関する研究は多くなく、また、他地域同士での鳥居の比較に関する研究は、ほぼ皆無の状態であり、先行研究でもこれを課題としてあげている。
そこで本研究は山形県山形市と山形県高畠町の石鳥居を比較して、山形市における石鳥居の特徴を見出すことを目的とする。研究方法は先行研究である加藤2015を参考とした(図1)。
結果として山形市に存在する石鳥居は、材木石(柱状節理と言われる柱状の石)が使用されている石鳥居があることが確認された(図2)。これらの材木石は馬見ヶ崎川中流域付近に位置する盃山及び、愛宕山付近で採掘されるデイサイト質溶岩であると考察した。また、これらの材木石を使用した石鳥居は山の中に設置されているケースが多いため、設置場所と何らかの相関関係があると考えられる。
鳥居は地域に密接に関わっている身近な歴史遺産である。しかしながら、その意味や役割についてはいまだに謎が多い歴史遺産である。そのため、地域を挙げたプロジェクトなど、地道な研究が必要不可欠なのである。
1. 石鳥居の計測箇所
2. 材木石を使用した石鳥居