井口智葉|Ephemeral
新潟県出身
安達大悟ゼミ
H1600×W970×D5000mm 麻、綿、和紙、ナイロン、ボンネル、アルミ
私たちは慌ただしく過ごす中で、目の前の一点しか見えなくなっている。私の制作は、その中で見落とされた美を表現することから始まった。日の出をモチーフとし、太陽の動きに合わせて変化する海面の表情を残像のイメージで織りこんだ。繊細な麻糸や存在感の強い麻紐、透過性が特徴であるテグスを対比させながら表現することで、素材が持つ本質的な魅力を活かした作品を目指した。見落とされている儚い時の美しさを感じてほしい。