[最優秀賞]
宮川幸子|扉宮プロジェクト ?地域に寄り添った表現の場づくり?
福島県出身
松村泰三ゼミ
空き家2棟(アトリエ?空きバー) 木材?アクリル?写真?動画?空間
扉宮プロジェクトとは、地元福島県本宮市でクリーニング店を営んでいた祖父母が遺した空き家の活用で街を活性化させる取組みです。街の景観や歴史などの個性をヒントに壁画ライブペイントやファッションショーなど、空き家を利用したアトリエの開設やイベントを開催。今後も空き家は、芸術文化促進の拠点とすることを方針に定め、アート空間とプロジェクト考案の象徴として、2階バーの「扉」をシンボルにプロジェクト名も「扉宮」としました。
松村 泰三 准教授 評
宮川さんは、3年生の夏ごろから地元の福島県本宮市にある祖父祖母の空き家を拠点として活動を開始しました。空き家をみんなが集えるアトリエに改装し、ワークショップやファッションショーなどさまざまなイベントを開催して、テレビや新聞にも取り上げられるようになりました。
ここでの活動は、地域のために何か“やってあげる”というような一方的なものではなく、「みんなで面白いことをやろう!」という、参加者も主体となり一緒に考えて活動していくスタイルで、どんどん周りの人を引きつけていきます。
「将来、若者がいて表現活動が盛んな街になってほしい」という宮川さんの想いは、その場に集うみんなの想いとなりつつあると思います。今後、このプロジェクトはますます発展していくことでしょう。