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24.08.27

(受験生向け)受験対策に「アドミッション?ポリシー」を活用しよう?

(この記事は受験生に向けた内容です。5分で読めます)

総合型選抜入試[専願体験型]の出願期間が近づいてきました。
この入試の受験を検討している皆さんに、受験対策として改めて読んでもらいたいのが、アドミッション?ポリシー

この記事では、芸工大のアドミッション?ポリシーについて解説します。


アドミッション?ポリシーとは

皆さんこれまでに何度も耳にしたことがあるだろう、アドミッション?ポリシー。各大学が定めている、入学者の受け入れ方針のことで、一言で言うなら「どんな人に入学してほしいか」が書かれています。入試を行う際は、このポリシーに照らして、受験生にその資質や適性があるかどうかを見極めている、ということになります。

アドミッション?ポリシーは、各大学の裁量で決められているので、大学ごとに重視するポイントが異なります。しっかり読み込んで、自分の思いや強みをエントリーシートや面接で効果的にアピールしたいところです。


芸工大のアドミッション?ポリシーはこう読む

こちら が芸工大のアドミッション?ポリシー。大学全体のポリシー、学部ごとのポリシー、学科?コースごとのポリシーがあります。どれも大切ですが、受験を検討している学科?コースのポリシーは必読です。

ここでは例として、美術科?洋画コースのポリシーを見てみましょう。
洋画コースでは下の3項目がポリシーとして挙げられています。


教育目的と教育方針: 入学者の受け入れ方針(アドミッション?ポリシー)


意外に感じる人もいるかもしれない、「社会問題に興味?関心を持っている」「他者と協働し、社会の課題に取り組める」などが並ぶ2項目目。ここでどんなことを伝えようとしているのか、ポイントとなるキーワード2つについて見てみましょう。


?ポイント1 ”他者との協働”

他者と一つの作品を協働して制作することには、一人では考えられないアイデアや表現を生み出せるなどのメリットがあります。現代のアートシーンにおいても、複数のアーティストが協働して、大きな成功を収めている事例が数多くあります。
けれど一方で、性格や価値観の違いによる意見の衝突や、コミュニケーションの難しさといった課題も同時に存在します。だからこそ、多様な価値観を理解し、協力して目標を達成する力を身に付けられれば、将来、社会に出てからも役立つ大きな力になります。

洋画コース?彫刻コースの学生が協働して、山形県鮭川村の良さを伝えるジオラマを制作


そのためのステップとして、洋画コースのカリキュラムには、仲間と協働して制作する機会があり、自分の意見を伝え、共感してもらったり、異なる視点や多様な意見があることを知ったりというプロセスを多く取り入れているのです。

皆さんに、誰かと協力して何かを作り上げた経験があるなら、具体的なエピソードとともに、そのとき感じたこと?考えたことをぜひ伝えてください。まだそうした経験があまりない人も、大学入学後は他の人と協働する機会があることは認識しておきたいところです。


?ポイント2 ”社会の課題に取り組む”

アートは個人の内的な表現でありながら、周りに公開することでその本質的な価値を発揮します。また、複雑な社会問題を観る人に分かりやすく伝え、意識を高め、行動を促す力があります。

福島県浪江町の請戸漁港?新防波堤の壁画を制作


実際にこのことが分かるアートの実例はたくさんあります。そのなかから、皆さんが共感できる作品や取り組みがあるかをぜひ調べてみてください。そのうえで絵を描く力を社会のなかでどう生かしていきたいのか、自分なりに考えてみましょう。


と、こんなふうに、ポリシーに書かれたことの意味を、なんとなくではなく、しっかりと理解することが大切です。これができれば、自分の思いや強みがポリシーに沿っているのかを確認しながら、より効果的にアピールできるようになるはずです。




今回の記事では美術科?洋画コースのポリシーを取り上げましたが、キーワードとして挙げた「他者~」「社会~」という表現は、その他の学科?コースのポリシーでも頻出します。それは、芸工大が社会をより良く変えていく人を育てたいと考えていて、そのためには他者と協働する経験が必要だと考えているからです。

皆さんの中には、絵を描いたり、ものをつくったりすることが好き、だから芸工大を受験します、という人もいるでしょう。でも、アドミッション?ポリシーに照らすと、それだけでは不十分。自分だけの表現にとどめず、社会の中でどのように役立ち、影響を与えられるようになりたいかを考えることが大切なんですね?


ということで、今回は芸工大のアドミッション?ポリシーについてお伝えしました。
試験当日までまだひと月以上あります。毎日少しずつでも取り組んで、着実に前に進んでいきましょう?


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